2009年10月11日日曜日

吉井宏の会

十数年前、2度目の個展の時のこと。
見知らぬ男性がこう言った。「よしいさんですか?」
「はい。そうですが。どちら様ですか?」
 「こういうものです。」
 
と男性は一枚の名刺を差し出した。驚いた。
 

名刺には「吉井宏」と書かれていたからだ。
名前の脇に小さくイラストレイターと書かれていた。
「‘ぴあ’に同じ名前の人間が個展をしているのを見つけて、
気になったので来ました。
変な絵だといやだなーと思って・・。でもこれならいいです。」
それがイラストレイター吉井宏さんとの出会いだった。

吉井さんは、CGつまりコンピュータグラフィックで描く
イラストの世界で超有名な人だと知った。

のちに僕は芸術家としては「よしいひろし」と
ひらがなで名乗るようになった。
イラストレイター吉井さんとであったこと、
尊敬するイラストレイターたむらしげるさんにあやかったこと、
そしてひらがなは日本文化の中核である思ったこと、
以上三つの理由からである。

それにしても同姓同名の人が
同じ美術の分野にいることに驚いたが、
実はもう一人美術関係にいた。
造形教育体系シリーズで
「美術教育」について書いている吉井宏さんがいた。
まだいるかもしれない。
この日本に吉井宏という名前で創作活動をしている人が
他にもいるかも知れない。
そうしたら、全国吉井宏の会を立ち上げよう。
妄想は広がるばかりである。

 
それから10年以上たった、
新たな吉井宏の発掘には至ってない・・・。

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